2018冬アニメ 感想
秋アニメ感想は↓
さて冬アニメ感想。放送された中で、最後まで観たやつだけの雑感です。基本的にネタバレ有。
宇宙よりも遠い場所 ★★★★★
青春オリジナルアニメというとても難しいカテゴリに、ここにきてまごうことなき傑作が現れた。オリアニが好みドンピシャだった時はいつだって最高に気持ち良い。
1話の本気にビビり、3話に涙し、5話が心に闇を落とし、7話でボロボロ泣き、9話で優勝泣きし、11話でV2泣き、13話で殿堂入りし、見返した1話で泣き、5話でオンオン泣きました。よりもいの奇数回最強。偶数回も最高。
女子高生が南極を目指す物語。突拍子もない設定の様に思えるが、彼女らは本気なのだ。いつだって本気で問い、本気で応える。馬鹿にされようが本気で生きてきた。ゆえに9話にて待望の地に降り立った時に「ざまーみろ!」が出てきたのだ。いしづか監督は花田先生と考えた言葉であるにも関わらず自ら「そっちかよ!」と突っ込んでしまったという話(インタビューURL)は面白く、それだけキャラが生きていたから出てきた言葉なのだろうと思う。あの言葉を聴いてしまってはもうあれ以外ないとさえ思え、最高に爽快なシーンになった。この女子高生が中指立てていく感じ、これもまたひとつのpop team epicか。
4人で同時に降りたのも良いですよね。報瀬はずっと本気だったが、彼女だけでは南極に行けたのはいつになっていたか分からなかった。直接のチケットになった結月の必要性は言わずもがなだが、加えて日向の利口さ、そして純朴ながらに芯があるバランサーのキマリあってこその着氷だった。報瀬の本気が、目指してきた場所が、いつしか他3人の目標にもなっていたのだった。
1話冒頭に描かれた水溜まりが決壊する様は、解釈は種々あろうが、ひとつに青春の始まりを告げるものと見ることができる。結月は友情を感じられなかった過去から、日向は煩わしくつきまとう過去から、報瀬は残された者としての過去から。各々が持つわだかまりから解放されていく。その様も青春ではあるが、そこから先こそが本作が伝えたい青春の始まりなのだろう。それ故に最終回のEDは絶対に「ここから、ここから」が流れなくてはいけなかった。クレジットの出し方最高かよ!
青春に動き出した3人に対して主人公のキマリはというと、普段とは反対の電車に乗った1話の時点で動き出していたのであった…。こういうのが花田十輝先生らしい。目標にたどり着くことができた、だから次の目標へスタートする!となる物語の引きも実に花田先生らしい。3話の虚実皮膜な展開も、広げすぎない程度ではあったが、花田十輝を感じずにはいられないだろう。
そして13話のラストの〆方も痛快。自分自身が嫌だったからこそ、自らに「ざまーみろ!」と言ってやらんばかりの彼女の笑顔が最高。キマリ同様においおい泣いてしまった。
ということで「宇宙よりも遠い場所」、最高でした。青春アニメなら間違いなくここ数年でイチでしょう。いしづか監督始め制作に携わった方々に感謝と労い(そしてハナヤマタ2期への期待)を。
ゆるキャン△ ★★★★☆
陽気なOPに始まり、楽しいキャンプの時間を過ごし、けど楽しい時間っていうのはあっという間で気付けばノスタルジックなEDに涙を流すなど。私の高校時代も原付スクーターが移動手段だったのでしまりんを観てて懐かしさを覚えました。あのスクーターの気楽にどっか行ったろかなって感じが良いんですよね。
何気なく観た1話でカプメンをめちゃくちゃうまそうにすするなでしこを観て視聴を決めた。こんな素敵な作品を見逃さずに済んで良かった。
ReLIFE完結編 ★★★☆☆
こうやって彼らの物語を描いてくれて嬉しいです。 完結編4話での小野屋には胸を打たれました。そして自ら考え抜いて最良の行動を選択した彼女に拍手を送りたくなりました。まだの方はPrimeビデオで実質無料で観られるのでぜひ。
citrus ★★☆☆☆
クソレズ理論すこ。
からかい上手の高木さん ★★★☆☆
高木さんの原作読者層は20~40歳男性の層が多いことで割と有名だが、アニメでもそんなおっさん層の心をグッと引き寄せた懐メロは、自分も小~高校時代に共にした曲だったので、今回のEDは何かな?と隔週楽しみにしていた。
りえりーの高木さんは自分の中にあった高木さんのイメージとはちょっと違うかなと最初は思ったけど結局りえりーで良かったわとなるあたりの説得性が高橋李依が人気たる所以か。キャスト特番も最高でしたね。そんなりえりーの声は現在音泉にて配信中の「しごはじ」で聴くことができます。
キャラが立って面白くなってきた。
りゅうおうのおしごと! ★★★☆☆
こういうアニメを観る度に自分はロリコンじゃないことを再認識し安心するわけだけど、最終回の幼女式平行膝枕塾には胸を打たれてしまった。例えば「リゼロ」におけるエミリアの膝枕は膝に対してかかれ手のスバルが垂直に寝転ぶ形であった。また、「BEATLESS」における膝枕も同様に垂直であった。この様に膝枕に対する一般的なイメージは垂直スタイルだろうが、本作では平行スタイルを採用し、あいの膝に対して八一には平行に身を預けさせた。実は実際の耳かき屋でもこの平行スタイルが一般的だったりする。というのも垂直スタイルでは耳を反転させた時にかき手に対する姿勢に問題が生じるからだ。この幼女モノという作品においてはそういった可能性を考慮できる表現には特に注意しなくてはいけない。ゆえにこの平行スタイルの採用は、たった数秒のシーンではあったが、慎重な議論がなされた結果であったと推測できる。
刻刻 ★★★☆☆
最終回Bパート、止界の静寂の中に樹里の声だけが虚しく響き、気が狂いそうになる様など時が止まった空間ならではの演出に息が詰まりそうだった。一発撮りだったとかなんとか。終わってしまうとアイキャッチのジャカジャカが恋しいですね。
ラーメン大好き小泉さん ★★☆☆☆
ラーメン大好きなので毎週楽しみだった。ゆるキャン△1話でも思ったけど、ラーメンみたいな咀嚼音立ててなんぼなものを扱うアニメを観ている内に、その咀嚼音はどうやって作られているかは流石に誰もが気にしてしまうポイントだと思う。そんな中でこうした↓限界ブログにも出会えた。
Seiyuu Has A Mouth, and Seiyuu Must Eat Screamingly. – Watch. Fap. Improve.
実際の所は分からないが説得性のある強い文章。
博多豚骨ラーメンズ ★★☆☆☆
からかわれ上手の林ちゃんかわいかったですね。
ポプテピピック ★★★☆☆
1話初見は寝起きのホテルにてニコ動で観たが意味が分からなすぎて「MADか?」と疑い、繰り返し観てたらチェックアウト過ぎてて受付のお姉さんにやんわり怒られたというクソ思い出。
BパートにAパートを繰り返し放送する発想が既に正気ではなかったのだろうけど、声優を代えたり実写まで入れたり想像だにしない仕様にガチでふざけにきてる感じ、かなり面白かった。アニメで描いたシーンをAC部作ボブネミミッミで描き改める発想力はとんでもないと思うし、神風動画の外国人スタッフが出てきて謎アニメ始まるも、Bパートでその意味が分かる構成には膝を打った。後で一人で観れば魅力激減な作品だろうからリアルタイムで賑やかに観ることができて良かった。
グランクレスト戦記 ★★☆☆☆(~11話・継続)
戦記モノの展開の緩度は人を選ぶかもしれない。三國無双ではなく三国戦紀の様な感じか。ただし時折描かれる戦闘シーンはかっこいいカットがバンバン出て、アニメーションも手で描きまくってる高クオリティで鳥肌モノ。
AJステージでうえしゃまも言っていたが9話の対比である。Aパートではテオから確かな言葉を求めるほどに純朴なシルーカの愛を映した一方でBパートでは仕方なしに身を預けるマリーネよ…。
それにしてもシルーカ役・鬼頭明里さんすごすぎるでしょう。小泉さんの美沙、よう実の鈴音って…。シルーカ最初はドヤドヤしてたのに今ではメスの顔つきになってて笑う。かわいい。
デスマーチからはじまる異世界狂想曲 ★★☆☆☆
異世界ハーレムものだがキャラはしっかりしている。何と比較しているわけではないが。ただ多分面白いのはEDののんびり異世界旅行記みたいな部分だと思うので、むしろ最終回以降のこれからが面白くなると思えた。なので続編あればなと思う。
EDのWake Up, Girls!「スキノスキル」は作品に沿った雰囲気で良かった、WUGのタイアップは強いということをもっと多くの方が知ってくれればなぁと思います。OPのRun Girls, Run!もね。「カケル×カケル」もだぞ。
ヴァイオレット・エヴァーガーデン ★★★★☆(~12話)
京アニのガチでガチなやつ。数年前に流れてたKA文庫のCMを観てなんじゃこりゃ~と驚いた覚えがあるがそれがやっとTVアニメとして観ることができた。主人公のヴァイオレットが少佐に言われた「愛している」の意味を探していく物語。8・9話を経たヴァイオレットの成長描写に対して物足りなさを感じずにいられなく、残念。ただそれでも1話完結スタイルの各話は強く、枚数も美術もとんでもないクオリティ…さすが京アニ。最終話も楽しみ。
だがしかし 2期 ★★★☆☆
1期未見のままで観ていたがギャグテンポが良くて毎週の楽しみに。独特なEDが耳から離れない。
たくのみ。 ★★☆☆☆
酒あると飯テロ度は強まるように感じる。特に焼き魚と一緒に日本酒飲みて~~ってなった。好きな声優さんが酒飲んでキャッキャウフフしてる生特番も最高だったなぁ。
ハクメイとミコチ ★★★☆☆
自分の母親とか絶対好きだろうな~とか思いながら観ていた。小人達の日常を同じ目線で覗き見しているかのような漫画のコマ演出も良かったが、ふいに訪れる面白ポイントが印象的。最終回のハッパのくだりもだが3話アバンは流石に爆笑した。
今期はEDが良いアニメが多いという珍しいクールだったがハクミコのEDも指折りもの。2期があったら絶対観たい作品。
ダーリン・イン・ザ・フランキス ★★★★☆(~11話・継続)
A-1とトリガーが本気でオリジナルのロボアニメ作っててそれがかなり面白い。男女ペアで女の子四つん這いで男が操作するとかをガチでやってるので最高。ゼロツーというPixiv映えするキャラもいればイチゴという不憫キャラも良し。
大人達の不気味な世界や何かを知ってしまったゾロメ、子作りに興味を持ち始めたココロ、本心掴めぬゼロツーなどなど各キャラの今後も楽しみ。
恋は雨上がりのように ★★★★☆
怒涛の演出に何度も心を動かされた。
最終話、紙飛行機を飛ばそうとするも手から離すことが出来ない。片翼が心もとない紙飛行機→右足かかとのカット→飛ばせないあきらと飛んでいる鳥を映す。
飛ぶのを諦めていたあきらと店長の2人が出会うことによって、また各々が飛ぼうと思い始めるに至る。ただの女子高生とおっさんのラブストーリーではなく、2人個々のこれからに思いを馳せられる素敵な作品だった。
メルヘン・メドヘン ★★☆☆☆ (~10話)
万策が尽きるという言葉を流行らせたのはSHIROBAKOなわけだが、万策は尽きないということを教えてくれたのもまたSHIROBAKOなわけですよ。いつの日か続きが観られますことを。
アイカツ!もプリパラも終わってしまったので、春アニメはあまり観ないつもりですが「Caligula」を全力応援するオタクにはなりたいと思っています。以上。