「みかん色っていいな」と思ったAqours 3rd埼玉 感想
Aqours 3rd LoveLive! Tour ~WONDERFUL STORIES~ 埼玉公演での2Days。参戦された方々はお疲れ様でした。感想を書いたでの良かったら見て下さい。
■うちっちー
今年は黒Tも手に入ったのでオセロスタイルの2Days。そして今回もまた生うちっちーに会うことはできず。
■Day1 (特に書きたい曲だけ。サムネはをクリック・タップすると再生されます)
会場入りしてみると、何度か来たことはあるとは言え、メットライフドームの大きさには驚かされた。席は両日ともにバックネット後方のスタンド席。2ndのじもあいの様に、通路をトロッコ走らないかな~と淡い期待をしながら開始を待つ。そういえば今回は開演前に曲流れてなくて寂しかったですね。
3rdライブツアーの幕開けは『未来の僕らは知ってるよ』。ファンミから繋いできたという意味で『Landing action Yeah!!』でもアリだとは思っていたけど、アニメ2期曲を引っさげてきたツアーだけにやっぱりこれでしょうという感じ。最初からかなり盛り上がり、最高の出だしに。
精一杯もがけば答えにたどり着くと信じて、本気で駆け抜けるAqoursの姿を描いたアニメ2期のOPとしてはこれ以上ない曲だった。そうあらためて思わされる。
ラブライブ!現場はコール覚えて無くても基本楽しめるんですけど、この『みら僕』は、覚えてくるとより一層楽しめるはず!って曲ですので是非。特に以下の2フレーズを。
"I live, I live Love Live! days!!"の主語"I"は、この言葉が話者それぞれにとってのものだと言えます。その主語にあたるのは作中のAqoursはもちろん、現実のAqours、そして何より私達ラブライバーでもあるので、会場や世界各地のライブビューイング等がこの言葉でひとつになる瞬間はとても尊いものだなぁと感じます。ここで早くも泣きそうに。
そして最後は"We got dream"と皆"We”で夢を掴む。dreamは造語程度の理解で良いと思います。掴んだ夢(輝き)は人それぞれではあるが、輝くという行為自体は皆同じなので、各々の"dreams(もしくはa dream等)"ではなく同一の”dream”にあえてしたのだと思います。とても好きなフレーズだし、そこで一丸となれる曲にしてくれた畑亜貴先生はやっぱりラブライブ!にとって大切な存在だとあらためて感じました。
続けて『君の瞳を巡る冒険』が来て高まる。皆言ってることだけど、間奏で梨子(逢田さん)が囚われて彷徨っている様が良かったですね。MCを挟んで『“MY LIST” to you!』が披露される。サビのくねくねしたダンスかわいすぎなんじゃ~。
そしてアニメ2期に沿って『MY舞』、『君ここ』と披露したところで2期6話のダイジェスト映像が流れる。その間にマットの様なものがステージに敷かれる様子をメットライフドームの外から刺す光が映していた。この会場ならではの明るさが期待と不安を加速させていたと感じた。
「やっぱりやるんだな…」とザワつく中で、その衣装を纏ったAqours。もちろん披露するは『MIRACLE WAVE』。
Aメロは「どうなる?」「そうだ!」とコールを促すかのように字幕が出ていたが、私は見ているだけで緊張してしまいあまり声が出てこなかった。
そしてサビ前。千歌がやったようにロンダートを決め、観る者全てが息を呑んだコンマ数秒を挟んで、伊波さんはバク転を見事成功させた。緊張の解放、そして歓喜への相転移がその日イチの盛り上がりに。続くサビそっちのけで会場が湧き続けたような感じを受けた。
私の見えないところで、私が想像できないくらいの努力をしてきたのだろう。そしてそれを恐らく、ずっと間近で見てきた8人が、今最も間近で成功を見届けたのだ。成功の喜びを分かち合うかのように組まれたAqoursの円陣が熱く、尊い。長い間拍手が鳴り止むことはなかった。
続いてソロ曲のコーナー。花丸推しの連番者さんは『おやすみなさん!』で聞き専地蔵になってたし、推し毎にそれぞれの楽しみ方ができて良い時間だった。やはりソロ曲があるとコンテンツが栄えるというか、単純だけどライブが楽しくなる。私の楽しみ『Beginner's Sailing』はDay2までお預け。
それにしても幕間アニメーションが中々にはっちゃけてて戸惑いました。でもまぁ面白かったのでOKです(幸せならOKです的な感じで)。
アニメ2期を踏襲し「空も心も晴れるから」の9人Ver.等を披露し、続く映像はアニメダイジェストで廃校決定→奮起→函館回を描く流れを映す。会場ではタイムリミット直前の「頑張れー!」や廃校決定の瞬間に「あ~」という声が起こり、さながら応援上映のようであった。
函館の映像は理亜とルビィのやり取りを中心に。会場も少しずつ察しがついたのか。ザワザワしてきたところでセンターステージに登場する理亜とルビィ。もちろん歌うは「Awaken the power」。
下から突き上げるライトが、降る雪を映す白い光の柱のようで、とても幻想的なステージを作り出す。ディスプレイはアニメPVをなぞった演出で、カメラで抜かれた2人がゆっくり回転する(日向氏ご満悦のポイント)。
そして何より歌う小さくも立派なお二方が素敵だった。メロも盛り上がるけどやはりサビは皆が楽しくなるナンバー。すごく盛り上がりましたよね。
そして待望の「WATER BLUE NEW WORLD」。ブログを書いたりもしたけど自分は2期12話が大好きです。目標にあと一歩というところで、千歌がひとりひとりと同じ方向であるかを確認し、ひとつになったことを確認し歌ったWBNW。個々の本気があわさったAqoursの歌声に力強さを感じずにはいられない。これまでを肯定するべく、奇跡と呼ぶべく「だから、勝ちたい」という梨子の言葉が熱くて熱くて、私は大好きなんですが、それがダイジェストの映像に載っていたこともあり、高まった状態でWBNWを迎えることができた。
感動した、この一言で十分だとも思えます。衣装の演出とかもそうなんだけど、やっぱり耳という聴覚で、肌という触覚で実感できたからなんだ、本気の歌声の振動ってやつをよぉ…。
みら僕では本気になる心意気を歌っていたが、実際に本気である様が、歌っている様が表れているのがこのWBNWだと思っている。あまりにも普通な怪獣さんとして描かれて、何かある度にフラフラしてしまいがちだった千歌が、Aqoursで一つに本気で歌い上げた曲。
泣きました。そこそこだけど。なぜそこそこだったかと言うと、お団子しゅかしゅーがあまりにもかわいかったので、カメラで抜かれる度にそのかわいさにびっくりしてしまったからなんだ。
そしてラブライブ!決勝のアンコール直前を描いた新規アニメーションに続けて披露されるは「青空Jumping Heart」。2期を経た今だからこそあらためて肯定できる曲。ファンミ福岡も2期終わり直後に聴けた分良かったんですが、やっぱり今日のWBNWやアンコール映像の後に聴くと良さも倍増でした。
実際のWBNW→アニメーション→En.青ジャン→ダブルEn.というアンコールをより意識した流れも良かったのだろうけど、WBNW終わった後に軽い退場挨拶をするのは趣が無いので避けた感じだったのかな。何にしてもやっぱり新規アニメーションは本当に良いものでした(合掌)。
アンコールに応えてくれて披露されたのは「Landing action Yeah!!」。2nd埼玉Day2の最後の最後で流れたこのLaY、ファンミを通じて全国各地を周り、また埼玉に帰ってきた。そんなおかえりな曲。あの時と比べて、歌う人聴く人にとってより一層想いが強まった曲になっているはず。いやー…好きです。
続けて2期EDの『勇君』が披露され、キャスト挨拶、4代発表が行われた。そしてツアーの表題曲「WONDERFUL STORIES」がラスト曲となる。アンコールでこの3曲全てを"皆で歌おう曲"にしてくるのが、サンシャインっぽくて良いなと思った。
歌詞はファンへ感謝するフレーズもあるのだけど、やはりDメロが響く。
青い鳥 探してた
見つけたんだ
でも カゴにはね 入れないで
自由に飛ばそう YES!!
答えはいつでも この胸にある
気がついて 光があるよ
恐らくサンシャインは童話「青い鳥」の話を多少なりともは意識しているのだろう。しかしそんな童話は、捕まえた幸せの青い鳥を籠で飼うことが本質的な幸せに繋がるわけではないことを説いている(※以上以下、一つの解釈です)。
大切なことは青い鳥の様であること、青い鳥の様に飛ぶこと。それは単に先駆者を真似て飛ぶのではなく、自分達らしく飛ぶということ。そうして自分達だけの色がつく。
7話でラブライブ!で優勝する理由、意義が晴れやかになったところで舞う白い羽。そんな羽は青みがかっているようにも見えるが、内浦の綺麗な海や空の青さのせいかも分からない。ただどちらの理由にせよ彼女達だからこその青。
そして優勝を決める舞台では「WATER BLUE NEW WORLD」でしっかりと自分達の色を会場の観客や画面で観ている人達に見せつけた。歌いきったWBNWのアウトロ、胸にジーンと来る。
とても楽しめた1日目であった。MCで小宮さんが、言葉にできないたくさんの物事を詰めて言葉にした「楽しかった」の一言。まさしくそれだった。そしてこんなにも楽しい日が明日もある事実が嬉しくてたまらなかった。
夜はフォロワーさんとお酒を飲んだり美味しいものを食べたりした。こういう時間も最高。
■Day2
天候は雨。昨日は演者の汗を拭き取るモップタイムが結構あったけど(お疲れ様です)、今日もまたステージ上の湿り気取りで大変そうだと思った。バスケ部だったので「あるある~」ってなってた。結果何事も無かった様子で何より。
2日目もセトリはほぼほぼ一緒で、当然『MIRACLE WAVE』も披露された。それでも明らかに違うものがあった。
私は両日ともに左後方スタンドからアリーナやスタンドを一望できたのだが、サイリウムの色がまばらだった昨日に比べて今日は明らかにオレンジが、みかん色が増えていた。分かります、自分もそうしてたから。(当ブログは各自好きな色推奨の考えです)
結果として今日も伊波さんはロンバクをキメた。けど本人も悔しがっていた様に着地が若干ぐねっとしてしまっていた。
6話の脚本は本人側と制作側が十分に議論した末のものではあったのだろう。しかしそれでもツアーのメイン曲の一つであり、何万人の視線が釘付けになる瞬間、疲労と緊張の中でのパフォーマンス、毎回が"できるかどうか"のラインにいるはず。
そんな中で挑む伊波さんへの想い、そしてその結果を共に受け止めた8人の仲間と、応援するみかん色の光にもう私の感動スイッチがバッチシ入り、涙が止まらなかった。あそこまでライブで泣いたのは初めてだった。
その後の幕間アニメーションもなかなか涙が止まらず、あれだけ楽しみにしてた『Beginner's Sailing』に高まり遅れてしまった~。痛恨の極みです。
そして「最初からできたワケじゃないよ」と歌う『勇気はどこに?君の胸に!』。
落ちサビの「夢がたくさん 消えない夢が…」を歌い終わり、伊波杏樹さんが見せたこの日いちの笑顔。最高の表情だった。LL!のカメラとスイッチャーは超優秀なので共感される方も多いかと思います。
私が想像だにしないくらい練習を積み、そしてそれ故に大きな悔しさを味わったであろうこの日に、また次の夢へと笑ってくれるその姿にとても感動した。
埼玉Day2が円盤化するならまず間違いなくあの笑顔は収められているだろう、それぐらいの価値がある。
最後のMCで「2ndの時に絶対にびっくりさせる!と言ったけど有言実行できた?」と言った伊波さん。はい、びっくりしました。絶対的な存在がいる中で果敢に自分達の色を出していく様、素晴らしかったです。4thは何を見せてくれるか、今からとても楽しみ。
印象的だったのが、伊波さんを映すメインモニターに対して、そのサイド2つのモニターはアリーナのみかん色の景観を映していました。 この光景とそれをモニターに映した意図は、現地やLVの伊波さんに対する労いと感謝が現れていたからなはず。ライブはうまくいったりいかなかったりを楽しむものだろうが、まさしくあの瞬間のあの光景は筆舌に尽くし難いほどに最高であったと言える。
Day1のMCで伊波さんは「自分はAqoursのこんなに可愛い8人を間近で観られる(特権がある)」ことを自慢し(主旨)、続けて「それは皆が光で照らしてくれているから」と言った。
Day2の『MIRACLE WAVE』が始まる前の景色を観て、私はその言葉を思い出し、みかん色っていいなと心底思った。あの時のあの色にはたくさんの想いが詰まっていた。
■4thの地
4thライブは東京ドームで2Days開催。
2期12話で「東京ドーム=アキバドーム」の裏付けが大分補強されたようなのでその前提で話すと、アキバドームは第3回以降のラブライブ!の決勝戦の開催地。しかし元々はスクールアイドルの人気はそこまで大きくなく、会場もドームのキャパの10分の1ほどであったと言う。
そこから人気を押し上げてきたのが過去のスクールアイドルである。直接的な活動としては、当時人気絶頂のμ'sがNYでライブパフォーマンスを披露したり、全国のスクールアイドルが集って"最高に楽しいライブ"を成功させたりなどがあった。そうした功績があって後のラブライブ!はアキバドームで開催できている。
そしてAqoursも2期でやっとドームに辿り着き、優勝を成し遂げた大切な地に。そして現実のユニットでもその地へと。
いいことじゃないですか。優勝を掴み取った「WATER BLUE NEW WORLD」、素晴らしかったですよ。3次元のAqoursとしての現地での再現に期待したいです。
それに4代発表の内、これを1番最初に据えてるわけです、4番目ではなく。その心意気を汲みましょう。Aqoursの物語はまだまだ続きます。
他に触れると分かるんですけど、ラブライブ!ってとても気安くディスられてしまうコンテンツなんですよね。慣れっこですけどね。ラブライバーという言葉を使うことに抵抗がある人なら分かると思います。
そしてさらに、そんなラブライブ!が好きな人の中にも、サンシャイン!!を良く思わない人もいるわけです。当然かもしれません、μ'sの9人は私達の心で100点の存在としているわけですから。とてもじゃないですがAqoursの9人が楽な環境に身を置いているとは私には全く思えません。
しかしそんな大きな存在がいる中でも、自分たちの色を出そうとするAqoursの姿には魅了されます。そしてWBNWでやっと出せた自分たちの色、アクアブルー。
好き嫌いはあって良いですけどね。ただ、最高に楽しいライブをしたμ'sの想いを汲んで、Aqoursを見守って欲しい、と私は考えています。
最高の2日間をありがとうございました。長くなってしまったんじゃ~。以上です。