Caligula-カリギュラ- 10話 感想
アニメ Caligula-カリギュラ-10話「Caligula」感想。アニメのネタバレ有。
前 → 8話 9話感想
次 → 11話感想
サブタイトルに作品題「Caligula」を据えた気合の10話は帰宅部のぶっちゃけトークが描かれる。ゲームプレイ勢にはキター！となるであろう「心の奥に踏み込みますか？」のクッション画面。ゲームでもほぼこんな感じのものが出ます。初見プレイ時、ドキドキしながら選択したのを思い出す。
前回の感想記事で少し書きましたが、ゲームでは踏み込むも踏み込まないもプレイヤーの自由です。せっかく気心が通じてきたところなのに、"ゴミみたい"とも言う互いの過去に立ち入っても良いのか。しかし、そう言われたからこそ気になる、そんなカリギュラ効果を体感できるのが本作の大きな魅力。
今話は特にゲームでも肝になる箇所のネタバレを含むのであらためてご注意下さい。
■密室
部室に閉じ込められた帰宅部の面々。シャドウナイフの死や互いへの不信感、アリアの不在なども重なり、不安とイライラが募り険悪ムードに。
8話にて健介は、帰宅部がなぜ地獄（現実）に帰りたがるのかを知りたがっていた。そしてそれは恐らく他の帰宅部面々にも多かれ少なかれ似た想いはあっただろう。ここまでお互い気にはなっていたであろうが、聞けなかった各々のゴミみたいな過去。密室の心理的効果もあわさってか、それらは健介の指揮で順々に明らかになっていった。
普段はでかい図体の鼓太郎も、密室状態で落ち着きを失くし暴れまわる。それは精神年齢、というか実年齢の現れだったのか、鼓太郎は現実では中学生であったことが分かる。涙を流しながらも過去のことを、今後の決意を述べる。震え声が良い。
一方で笙悟は過去に同級生と心中する約束から逃げたトラウマと、そのまま30歳の引きこもりになった現実を告白する。細谷さんが幼い鼓太郎を演じて、武内くんが最年長?の笙悟を演じてるのがなんか対照的で面白いし、やっぱり声優さんってすごいと感じられる。
良いやり取りだと思った。7話では律がμに対して、幸せは人それぞれであることを説いていたが、地獄もまた人それぞれであるということなのだろう。ただ、それでも各々の地獄に帰りたいという共通の想いがあれば、帰宅部の活動は価値がある、という趣旨のことを維弦は言う。
他の帰宅部員についても、現実で何かしら道に迷い、それぞれの地獄に入り込んだところでμに出会ってメビウスに招かれたようだ。"不況の時ほどアイドルが流行する"という経済話を耳にしたことがある。帰宅部始め、メビウスに招かれた人々は、心が貧しかった時にμというアイドルの歌声が心に響いたのだろう。鼓太郎も「（μに）応援されている気がして…」と言った。
といった感じで?、各々の地獄は共有された（琴乃を除く）。私的に面白かったのは煽り上手の守田さん。鼓太郎の実年齢知って「どこ中だよ～」とかいう面白煽りがパッと出てくるあたり、鳴子の荒らしだった片鱗が現れていますね。
■水口茉莉絵
この「黙れよ」が何度聴いても良い。最高。
そしてあっけらかんの帰宅部面々。いや、そりゃそうなるよね。ゲーム未プレイ勢で正体的中してた人どれくらいいるんだろう？私はアニメを観ていて、水口さんは中立的な天使キャラだとばかり思い込んでいたので、ゲームで明かされた時にしっかりと驚いてしまった。
それにしても爆弾は笑った。爆風で水口さんのタイツ始め服装はボロボロになっていたようだけど、帰宅部の女性陣も大変なことになってるのではと考察します。水口さんについては来週色々あるだろうからこれだけで。
■EDクレジット
橘 真吾（CV.沢城 千春） ？？？
律が抜けてるなぁ…と思ってたらまさかの表記に驚いた。ラストに映ったのが律ではなく橘 真吾だったのか？前回"審判の扉"をくぐっていたが、一人だけ現実に戻っていた？もしそうなら現実ではなぜ橘真吾？それとも過去？別人？
なかなかに謎多き引きだったが、10話は帰宅部員の会話と終盤での2つの衝撃にかなり楽しむことが出来た。残り話数でまとまるのか？という不安も出てきたけど、期待して最後まで楽しんでいこうと思います。
■レネット発売！
#nowplaying μ (CV.上田麗奈) - レネット / レネット --名盤だと思うんだよな。ユートピアはレネットの盛り上げアレンジが最高だし、ティルナノーグは感情起伏てんこもりでヤバい。ブログで考察ぐらいはしてみたいけどどうかな。 pic.twitter.com/L7shLcIX9D
— SSSS.やま (@yamasif) 2018年6月5日
考察してみたはいいものの、形になったりならなかったり。まぁ少なくともμの想いに溢れていることは違いないので、またアニメの終わりにでもあわせて触れられればという感じです。とにかくティルナノーグ、すごい。とても良いので多くの人に聴いて欲しい1枚。
■椅子絵
10話を経たので。カリギュラODのおぐちさんの椅子絵が超々好きなので並べてデスクトップの背景にした。左ディスプレイが帰宅部男性中心、右ディスプレイは帰宅部女性中心。μとアリアは友情出演。現物絵は公式ツイッター（Caligula -カリギュラ- 公式 (@caligula_GAME) | Twitter）等で確認して下さい。
やっぱり帰宅部女性陣は強い。一番好きなのは美笛。なんだよその座り方最高かよ。女主人公と琴乃の強いおみ足。ある意味らしいのは鈴奈かな、内気でも秘めたる強さがスリットや足の組み方に出てるような。μとかアリアも同じテイストで見てみたいな。
おぐちさんのイラストは「お金払わせて下さい」と強く思える出来なので素晴らしい。アニメBD6巻の特典はおぐちさん描き下ろしの全巻収納BOXとかいかがでしょう、お偉いさん方。以上です。
