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好きなものの備忘。

Next SPARKLING!! - Aqours5th感想

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 ラブライブ!サンシャイン!! Aqours 5th LoveLive! ~Next SPARKLING!!~ に2Daysで参戦したので感想を残します。

 

 

 場所は埼玉・メットライフドーム。立地もライブ環境も決して良くはない箱だけど、沼津との縁を持つ(西武鉄道伊豆箱根鉄道はグループ会社)意味で、サンシャイン!!のプロジェクトは今後もこの地にオタクを集わせることでしょう。

 

 今回は両日共にチケットを持っていなかったのだけど、Day1は3rdの時に相互連番した方が声をかけてくれ、Day2はWUGのツアー仲間がチケットを持ってきてくれて、幸いにも両日現地参戦できることに。

 しかもDay1の席はロイヤルシート(野球中継で審判の背後に映る席)のほぼ中央・下段という神席を頂けた。ありがたい。

 

 そんな個人的な縁に感謝して、5th感想です。いつも以上にまとまってないですが、よろしくお願いします。

 

 

スリリング・ワンウェイ

 会場入りしてみればステージにはイタリアの街並みがセットで組まれ、開幕曲は『僕らの走ってきた道は…』。そして劇中と同じ衣装で登場してきたAqoursを見て、劇場版を引っさげてきた5thライブが始まったな…としみじみと感じていたら、続くギターイントロには耳を疑った。

 

 

 『スリリング・ワンウェイ』、瞬間でつま先から頭のてっぺんまで血が湧き上がり、気付けば足は地面から離れていた。

 スリワンがスリワンであることを認識するのにはコンマ一秒もいらないが、僕道に続くのがスリワンがである事実は理解するのは容易ではない。しかし意味は分からなくともスリワンが披露された事実への嬉しさで、披露後には連番者さんと抱き合って喜びを分かち合った。
 
 ライブ後の落ち着いたところで、セトリを見ながら「"僕らの走ってきた=スリリング・ワンウェイ"って意味だったんですかね」と笑い合った。あながち間違いではないと思っていたし、昨日のCYaRon!ニコ生で正解のようなもの、2曲が意識した並びであったとも発表された。
 Aqoursは立ち止まることはあっても戻ることはなかった。そんなドキドキでハラハラの一方通行の道を走ってきたのだと、自分達のこれまでの軌跡がスリリング・ワンウェイであったのだと振り返るなんて、グッとくるものがある。
 

 このスリワンに「5thは劇場版をただなぞるだけのライブじゃないぞ」という心意気が伺えた。そしてこれはきっとその先の、これからに向けた意味もあるんじゃないかと思う。

 アニメとのシンクロを掲げてきた声優ユニットAqoursが、劇場版を終えた後にどんなライブをするのか。期待も有れば不安も無いわけではない。しかしこのスリワンはそんな想いを吹き飛ばしてくれる一撃となった。今のAqoursは面白いライブができると確信している。スリリング・ワンウェイをありがとう。

 

 

 Marine Border Parasol

  待望の学年曲タイムは3年生からスタート。『逃走迷走メビウスループ』は4:25辺りの鞠莉の「逃走迷走メービウスルゥゥプ!!」がクセになるほど好きなので生で聴けて良かったし、『予測不可能Driving』は出だしからウーハイ!と曲中の合いの手で盛り上がり必至曲に。3人を乗せたマリカーがメラドの明るさの中でもヘッドライトを付けてて安全運転だなと思いました(クソ感想)。

 

 劇場版で割りかし落ち着きポジションだった3人が元気に笑顔振りまいてるの見るだけでこちらも笑顔になりましたね。あとやっぱりありしゃが人一倍楽しそうだったのがもう何よりという感じです。

 

 

 そして『Marine Border Parasol』。サンシャイン!!らしい”肯定”の曲。夏の終わりに水平線を見ながらパラレル、つまり「他の選択肢を取っていたら、違う世界線だったら…」と考えてしまうも、今笑い合えるからこれで良かったんだと肯定し、最後は仲間と共に「Yeah!」と喜び合う…そんな名曲だと思うのですが、ライブも凄く良かったですね。

 

 「スクールアイドルをやって良かった」「千歌ちゃんに出会えたことがキセキだった」と言えるようになった梨子だからこそ、3人で笑顔になれる今という一瞬を喜んでいるようで、パラソルを放り投げるところにもそんな梨子の楽しんでいる様子が表れていたように感じた。そういう演出も良かったし、皆で「Yeah!」できたり3人の台詞も聴けて、とても満足。

 

 

 そして残すは『ハジマリロード』となったところで、会場がざわつき、アリーナの人々がこちらに目を向けている。振り返れば中段通路にトロッコに乗った1年生がいるじゃないですか。こちらがきんちゃん・ふりりん側だったので、花丸推しの連番者さんと興奮して抱き合いました(本日2度目)。

 

 「コールで盛り上がる曲にして欲しい」、そんな1年生側からリクエストがあったというこのハジマリロード。彼女達の願いに曲も会場も応えるようにして大盛り上がりな時間となった。

 細かいとこだけど、「線など引けないよ」後の3:56辺りから短いオイ!オイ!ポイントがあるのだけど、そこでもコールをするようにあいきゃんが煽っていたのが良かった。始まりから終わりまで、漏れなく楽しみ合いたかったのだと思う。

 

 

Hop? Stop? Nonstop!

 

 劇場版の看板曲を初披露。印象的だったのが、階段上のメインモニターがキャラクターや演者を映すのではなく、草木や建物をただ映していたこと。つまりモニターが劇中の階段上の風景の役割しかなかった。

 そしてその背景を背に、ステージに作られた階段の上で、3次元のAqoursがパフォーマンスをするので、劇中のキャラをそっくり演者で置き換えた形になっていた。これが4thで演者とキャラが手を取り合った末に見せられる光景だと捉えると、グッとくる演出に思えた。

 

 

Believe again / Brightest Melody

 

 スモークモクモクの中で歌う『SELF CONTROL!!』もかっこよかったが、やっぱりこの曲。劇場版を観て、最初に5thでの光景に思いを馳せたのが『Believe again』だった。絶対盛り上がるだろうと確信していたが、ズシンとくる出だしの音楽に始まり、「Ready? 」「「Go!!!!」」で続き、そしてイントロでのオイ!オイ!へ。瞬く間に熱気は最高潮になり、想像以上の盛り上がりを足元から感じた。

 無心でコールをしていたので曲中の記憶は乏しいんだけど、2番Bメロだけは印象強く残ってる。「踊って!」「踊って!」と音源からでも分かる理亞の明るそうな表情。作中では1コーラス分までしか描かれていなかったので、この時の彼女の表情は想像することしかできなかった。しかしこの日はその箇所での佐藤日向さんの笑顔を目に焼き付けることができたので満足だった。

 

 そしてここでアニメ映像へ。伝えたいことを伝えられた聖良と、確かに受け取った理亞の二人の涙に、涙腺が緩む。あのシーンはとても好き。そうして紫みを帯びた羽根はバトンとなり、Aqoursの元へ。

 

 『Brightest Melody』、あのAqours9人での集大成の曲のように思う。曲の緩急がエモさを際立たせ、衣装チェンジもまた同じく。そして大サビ前の千歌の歌とも台詞とも取れる「きっと…」は分類し難い凄みを感じさせる歌声であった。

 何を取っても良いし、Aqoursの良さに溢れた素晴らしい曲を出してくれたようで、とても嬉しかった。朝日に染まる景色もとても綺麗だった。

 

 そうしてSaint Snowの2人が合流し、Saint Aqours Snowとして『Over The Next Rainbow』を披露。この二組の決勝延長戦を見届けた後に聴くと、お互いがお互いを労う歌のようにも思えた。サビでは会場全体が虹を描くように手をゆっくりと横に振る。ブラメロの余韻か分からないけど、予想外にもジンワリと泣いてしまった。

 

 

ホップ・ステップ・ワーイ! / Jump up HIGH!!

 

 Day1の『ホップ・ステップ・ワーイ!』に代わって、Day2ではまさかの『Jump up HIGH!!』を初披露。それ以上にビックリなのがタオル曲であったという事実。

 それはあれか!プール入った後だからなのか?それともプール掃除か?どっちだ!!?と意味不明な供述をしながらも、会場外で買ったばかりのうちっちータオルを満面オタクスマイルで回すなどした。タオル曲ありがとうございます。

 

 

 歌い終わった後にトロッコ上のAqoursが集うバックネット前。Day1ではその目の前のシート席だったので、9人を近くで見ることができて有難かった。

 

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 そしてその時、今日はこんなスタイルだったのでしゅかしゅーがよく見てくれました。これはオタク特有の虚言ではないんです。ほんとです。信じて下さい。

 

 その証拠にこの動画↓↓

 

 

 

  ああ!間違えた!2019年8月14日に発売する斉藤朱夏さんのソロデビューアルバム「くつひも」より『あと1メートル』のMVを貼り付けてしまった!!なんてこった!開幕からアカペラじゃないか!惹き込まれる!!

 ええ!?作詞曲はハヤシケイさんで、編曲はkemuこと堀江晶太さんだと!?なんてこった!こりゃ良い曲だ!

 

 

 続きます。

 

 

アンコール

 5thを語る上で欠かせないのが客席に架けられた大きな。ここではDay1の話を。

 

 その景色に自分が気づいたのは、定番となったAqoursコールが始まってからしばらくしてからのこと。会場がなんだかいつもよりざわついてるのを感じ、それが徐々に大きくなっていくので、何かあるのかと気になって見渡してみたら、そこには目を疑うような光景があった。

 スタンドがカラフルに、何色もの層が出来上がっていたのだ。後になって知ったのだけど、ツイッターを通して客席を虹色にしようという有志による企画があったそうだ。自分の席の担当は紫色だったので急いで色を変えた。会場のざわつきは驚き、そして歓喜の声と変わっていった。

 

 そうした予想外の興奮が起きる中、Aqoursコールに応えて演者が登場。ユニット毎に卒業を彩る3曲を披露してくれた。

 しかしAZALEAが『卒業ですね』を歌う中でも紫色を振っている自分にもどかしさを感じたものの、せっかく出来上がった虹を崩したくない、喜びをもっと分かち合いたい、できれば演者とも、というある種のワガママで紫色を振り続けることにした。しかしスタンドの虹も全く無くなる気配はなく、同じ考えの人がきっと多かったのではと思う。

 一方でアリーナは、虹への色変えができていなかったこともあり、ユニットにあわせた色を振ってくれていた。だから自分としては幾分救われた気持ちになり、安心して虹の一欠片で居続けられたのだった。

 

 そうして3曲の披露が終わった。最後の曲に向けてアニメ映像が流れる中で、残された一色、みかん色が徐々にアリーナを覆っていき、やっとメットライフドームに大きな虹が架かった。

 誰がこんな景色を予想できたのだろう。会場は大きな歓声と拍手に包まれた。ステージ上に演者は一人もいない、それらが向けられたのは虹を作り上げたお互いに対してであった。

 

 

 

 

 

CYaRon!が見た虹

 『Guilty!? Farewell party』の披露中、連番者さんが小声で教えてくれた。見れば暗い中で目の前にトロッコ。そこにCYaRon!の3人が乗り込もうとしていた。

 三人は最初、小さくしゃがんでギルキスのパフォーマンスを見ていたが、ふとしゅかしゅー*1がスタンドの虹に気付いて、すぐさま横の二人にそれを伝えた。三人はその景色をグルっと見渡すようにして顔を上げ、驚きながらも見惚れているように見えた。

 

 そうしてギルキスの出番が終わりに近づくと、また丸くなって待機する三人。そこから始まる『サクラバイバイ』はCYaRon!らしく元気全開に門出を祝うようで、とてもグッときた。

 アンコールでMCが無かったからこそ、そういう反応を観られたのは嬉しかったし、CYaRon!の3人はとても喜んでいたということはたくさんの方に伝わって欲しい。

 

 

Next SPARKLING!!

 

 虹が架かり大きな拍手に包まれたところで、Aqoursメンバーでのカウントアップ、そして5th最後の曲『Next SPARKLING!!』が披露された。

 想いの詰まったメッセージ、長いアウトロではギターソロが切なさを助長させる。4thではキャラクターと演者がお互い手を伸ばし合い重なった。5thでは肩を並べるかのようにライブを成功させた。そして最後の曲は、次のまた新しい輝きへ手を伸ばしていくと歌った。

 

 曲を歌い終わり、虹色の階段をゆっくりと登っていき、最後に会場の大きな虹に手を振ってはけていった9人。長い長いアウトロでさえ5thの余韻に浸るには短すぎた。

 Day2では間髪入れずにAqoursコールが起こった。4thでのWアンコール大切にしたいマンの私でさえもそのAqoursコールに続くことを厭わなかった。それでも照明とアナウンスが無情にもライブの終わりを報せた。それでもDay1に比べてDay2で、そこに間があったのは、スタッフさんもその雰囲気や余韻に躊躇いを覚えてしまったからなんじゃないかと思う。

 

  ライブの終わりは浜辺に書かれたAqoursの文字。そして「Aqours!サンシャイン!!」の掛け声。綺麗に終わってしまったようにも思えるけど、終わりは終わりじゃない。声優ユニットAqoursとしてのこれからの物語を追いかけていきたい。

 

 長くなってしまった上に書きたいことが書けたか自分でも分かりませんが、観て下さった方はありがとうございました。以上です。

 

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*1:違ったらすみません