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好きなものの備忘。

不可侵領域の六アカ - SSSS.GRIDMAN SHOW 02感想

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 SSSS.GRIDMAN SHOW 02に昼夜で参加したので感想みたいなものを残そうと思います。上田麗奈さんと六アカに焦点を当ててます。

 

 

 

 会場は「カルッツかわさき」。去年はWake Up, Girls!のFCイベントで行ったところだったので個人的な縁みたいなものも感じながら到着。そして暑い。5月らしからぬ暑さは電脳空間を思わせた。

 

 連番者の方と無事落ち合い、物販へ並ぶ。自分はとりあえずパンフレットを購入。まるで卒業アルバムのようで、最後には出演キャストやスタッフからの寄せ書きがページをぎっしりと埋めていた。グリッドマン、いっぱい愛されながら作られたのだなぁとあらためて実感しました。

 

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 そんなパンフには会場に設けられた描・雨宮監督のスタンプを押す場所が。「KOOL!」ってなんぞやと思って調べたら、COOLをより強めた、海外のネットスラングらしい。

 

 

オープニング

 そうしてイベントへ。ステージ上の特設ステージから順々にキャストが表れ、一列に並んでいく。各々好き放題(褒め言葉)にやっていたようだが、新条アカネ役・上田麗奈さんの今日の衣装はスリットが入ったようなロンスカにショーパン姿であった。

 

前回は「スカート+黒タイツ」スタイルで、

 

今回はほぼ隠しているとはいえ「素足」スタイル。 

 

新条アカネの、 

学校での姿と家の中での姿

それまでの姿と最後に六花と足を並べた姿

 

 その姿にその時の新条アカネが表れていました。そんな新条アカネの”素”を表現するキーのひとつであった黒タイツなわけですが、上田さんは前回と今回の衣装にこうして変化を付けることで、この日は「素の新条アカネである」という意味を持たせたのではないでしょうか。

 

 

朗読劇

 

 カラオケでわちゃわちゃしていたところに、グリッドマンが封印したはずのアレクシスが現れる。「バックアップを取っておいたのだ!」とちゃっかりしていて笑った。リスク管理は大切です。

 

 そこで対抗すべくグリッドマンに戦ってもらいたいが、裕太が理由あってチャラ男と化していたので使い物にならず。その為六花がビンタで目を醒まさせ、本来の裕太に戻ったわけだが、今度はアクセスコードを打ち込めないという問題に直面する。

 カラオケにあのジャンクPCがあるはずもなく、頭を抱える一同。しかしそこでタッチパネル(デンモク)なら打ち込めるじゃん!と気付く。前半の朗読劇では居酒屋のタッチパネルが何度もフューチャーされていたが、あれがまさか伏線だったとは誰も思うまい。

 

 デンモクを手渡されても「アクセスコードが分からない!」と嘆くのはアカネ。ずっとあちら側にいた彼女がそのコードを知らないのは当然だろう。しかしそんなアカネに対して、この会場にいたほとんどの人は知っていたのだ。それはずっとグリッドマンの闘いを見守ってきたから者達だから。

 

 だからアカネは問う。

アカネ「アクセスコードは…!?

 

会場 \GRIDMAN

 

 そうして客席通路横から真の姿と呼ばれたオリジナル版グリッドマンが登場。会場も興奮が声となり、熱気に包まれた。

 去年7月に行われた先行上映イベントでもアニメグリッドマンの登場と、加えて特撮グリッドマンの登場という二段構えのサプライズに会場中(主に特撮オタク)がうなったのを思い出した。自分は特撮版は見たことなかったけど、もらい感動というか、その場にいるだけで周囲の熱さに感激したものだ。

 

 

youthful beautiful

 そうして色々なことは嵐のように過ぎ去っていった。残された六花とアカネは「台本通りにやってるのうちらだけだよね」とお互いを見て笑い合う(ここは夜の部のアドリブ)。

 あのカラオケルームにはもう六花とアカネしかいない。ずっと聞きたかった2人のやり取り。他愛の無い話であっても、言葉の何を取っても尊ばしいことこの上ない。台詞は大体こんな感じで、

 

ア「結局2人であんまり話せなかったね

六「そうだね

ア「じゃぁ一緒に歌おうよ

六「えー

ア「最後にお願い聞いてくれませんか?

六「…うん

 

 そうしてステージが暗転し、流れ始めるはED「youthful beautiful」!!!!!

 

 このイントロが耳に入った瞬間の衝撃たらなかった。この時私は着席していたが、もし立って観ていたならあの瞬間に膝から崩れ落ち、立ち上がることもできぬままイベントを終えていたに違いない。

 それだけ私、いや私達が望んでいたものが宝多六花と新条アカネで歌う「youthful beautiful」だったのだ。

 

 特設ステージから階段で降りてくる六花とアカネ、宮本侑芽さんと上田麗奈さん。見れば手を繋いでるじゃないですか。

 

六花)崩れてしまいそう
見つめる景色 空の青さも全部

 

アカネ)汗ばむ季節の 虚無感の答え
誰も知らないんだな

 

六アカ)思い出せなくっても

きっと僕らの出会いは

-Youthful-
どこかで何かでつながれていた
-Connected-

明日明後日 その先だって隣で

 

君が待っていてもいなくても 走るよ
このまま足を動かせば 光になる

すぐに消えそうな一瞬はこんなにも
美しかったか 愛せていたか
心の穴を満たして

 

「youthful beautiful」(詞:RIRIKO)

 

 Aメロは六花とアカネが交互に歌い、Bメロから2人で声を重ね、サビまで歌い抜けた。イントロでは仲睦まじく手を繋いでいたのに、歌っている時に重ねたのは声だけだった。見つめ合いながらも、手を伸ばし合いながらも、結局手は交わることもなく曲を歌い終えた。そうしてアカネが手をふるようにして、笑顔で六花の元から去っていった。

 

 

MC

 後のMCで上田麗奈さんは、このデュオ歌唱を含めた2人のやり取りを、「アカネが望んでいたこと(やりたかったこと)だと思う」と言い、だから「きっとアカネも楽しんでいた」という趣旨のことを話した。

 

 本当にそうだった。アカネは神様として望んで作った世界のはずなのに、残念ながら思い通りにはいかなかった。多分この朗読劇はフィクションの中にさらにフィクションであった、本当に「IF」の物語だったのだろう。

 しかしそんなIFであっても、求めてしまうのは、やはり「楽しんでるアカネを見たい」というアカネを演じ切った上田さんの、そして私達の本望があったからだったのだと思う。

 上田さんが歌唱中や最後のMCで目を潤ませていたのは、きっとIFであってもそれが叶ったことへの嬉しさがあったからだったのではないだろうか。

 

 

 また、宮本侑芽さんも六アカED歌唱の実現に真剣だったようで、上田さんをカラオケに誘ってまで歌おうとしていたらしい笑。それがこうした公式の場で叶ったのは何より。

 

 

 

 そんな宮本さんへ、上田さんはイヤリングをプレゼントし、この日身に着けていたそうだ。イヤリングは互いのキャラクターの瞳の色だという。

 そんなあまりにもエモエモのエモな会話をしている2人に対して、他の出演者がそこから一歩どころか二歩三歩と距離をとって2人だけの「六アカ空間」を作り上げていたのが面白かった。いえほんと誰もがそうします。

 

 好き勝手やってた(褒め言葉)新谷真弓さんが何も茶々を入れず、同じく稲田徹さんが「あの、お二人でどうぞ…」とたじたじしていたのが面白かったし、悠木碧さんが「百合ィ…百合ィ…」とマイクを通さずに呟いていたことに笑った(後で近くの人にバラされた)。

 

 

終わりに

 

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会場には素足の六アカがお出迎え

 ずっと観たかった六花とアカネでの「youthful beautiful」をこの目で観られたこと、とても嬉しかった。終演後に何時間でも余韻に浸れるくらいに。繰り返しになるけど、このIFの実現には感謝しかないのだ。

 

 会場には素足の六アカのパネルがあった。怪獣を作っていた姿で、ヘッドホンと割れたメガネを付けるアカネ。現実世界にいた時のアカネは怪獣なんてどう頑張っても作れなかった。しかしそれが電脳世界で念願叶って怪獣を作り出すことができるようになった。自分が作ったものが動く姿を見て、幼い子のように無邪気に喜ぶアカネの表情に嘘偽りは無かったと思う。

 

 自分が求めていたものが叶う喜び。今日のイベントで叶った六花とのIFも、アカネが作中で叶えた”怪獣を作る”というIFも、アカネにとってどちらも等しく尊重される喜びなのだと思う。決して怪獣制作に夢中だったあの時のアカネを否定することなく、それもひとつのアカネの喜びであったと、あの笑顔は素敵であったと肯定しているようで、この姿を描いてくれて、それを会場に置いてくれて、私は嬉しく感じた。

 

 

 SSSS.GRIDMAN SHOW 02、とても満足の内容だった。しかし私のIFが叶ったついでに欲張ってもうひとつ願いを置いておきます。

 

 "SSSS.GRIDMAN SHOW 01とSHOW 02で

 円盤を作って欲しい!!!"

 

 どうかこの願いがいつか叶いますように。素敵なイベントありがとうございました。以上。

 

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