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好きなものの備忘。

WUG大阪を全曲感想で振り返らせてください!

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 Wake Up, Girls! FINAL TOUR - HOME - ~ PART Ⅲ KADODE ~大阪公演に3Days5公演で参戦したので感想を残します。

 

 

 以下、公演のネタバレを含んでいますのでご注意下さい。

 

■物販

 仕事を終えてネカフェでシャワー・着替えを済ませ、スーツと革靴を東京駅のコインロッカーにぶちこんで乗り込むは大阪行きの夜行バス。岩手公演では夜行バス→会社というエクストリーム出社だったが今回はその逆。なぜ岸和田の時のように当日発の新幹線にしなかったかと言うと、今回は欲しいグッズの為に物販に早めに並びたかったからだ。それは何かと言うと…

 

 

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 ウインドブレーカー!パーカー(左)は「Hallelujah」の文字が後ろから見える(被らなければ)のに対して、ウインドブレーカー(右)は正面からその文字を見ることができる仕様に。写真は無いけど。かっこ良いと思う。あとは毎公演買ってるバックステッカーと会場チャームなどを無事手に入れて、準備万端で大阪3Daysを迎える。ということで全曲感想です、よろしくお願いします。

 

 

大阪公演 感想 (画像をクリック/タップで動画再生)

 

少女交響曲

 一曲目だからこそ出るクソデカコールをWUGちゃんにぶつけられるのが最高に気持ち良い。そんなKADODEの始まりが大好き。
 そして今回の大阪、何と言っても3日目の少女交響曲に触れないわけにはいかないでしょう。KADODEの大きな楽しみの一つが歴代衣装。暴君です→僕フロ→7 Senses(4th)衣装と来て、”あの衣装"はいつ来るのだろうとソワソワされていた人も多かったであろう。そんなところでの最終日。少女のイントロが流れ、7人のシルエットが映し出され、幕が上がり、目に飛び込んできたのは少女交響曲衣装を身に纏うWUGちゃん達!会場の沸き具合が凄まじく、「Wake Up, Girls!」コール後はオイ!オイ!組(通常)とウオオオ!組(発狂)で二分された会場となっていた。軍服っぽさと渋めの緑が本当にたまらない。
 「この衣装を初めて観た人ー?」という問いかけに私含めて結構な数の人が手を挙げていた。その光景に「それだけ新しくファンになってくれた人が多いってことだよね」と喜ぶWUGちゃん達。いやほんとこちらこそという感じで、私みたいな歴の浅い者の望みを叶えてくれて嬉しかった。もちろんまた見たいと思っていたであろう古参ワグナーにとってもですよね。ありがとうWUGちゃん。
 
 

■素顔でKISS ME

 
 素顔が2曲目なのは"少女交響曲のc/wだから"、だけではないとも思える。「素直な自分を見て欲しい」と歌う少女に対して、本曲は素顔を探りにいき、その末にたどりつきたいと言うのが優しい心。二重の意味で震えながら迎えた岩手公演、蓋を開けてみれば奥野さんの優しく素直な想いに触れたことを思い出す。こじつけと言われようとも、素顔の奥野さんの姿や歌パートが私にはとても刺さる。
 
 

7 Girls War

 サビ前ジャンプはいつだって気持ち良いが、ラスサビの「輝け~↑輝け~↓3・2・1・Go!」は最高すぎて癖になりそう。今回の大阪公演、最寄りから数駅のゲマ難波店ではWUGの衣装展示が開催されており、今回は7GW。昼夜公演の合間に見に行った。
 
 

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  最後にWUGちゃんが着たのはいつなんだろう?衣装展示後にライブで着てくれることもあるので期待少なからずでも持っていようと思う。

 
 

■言の葉 青葉

  岩手公演の落ちサビが今もなお印象深い思い出として自分の中にある。そしてKADODEでは落ちサビで我らのセンターにマイクを返すこととなる。彼女の歌声は聴いてる者の心にスッと落ちるような感覚にさせてくれる。もっと大きな会場になっても、会場の最後方にいる人までもが同じ感覚になれると確信している。
 
 

7 Senses

 「最高を更新」とWUGの感想で良く見かけるが、"Start It Up,"での7 Sensesがまさにそれで、公演ごとに大きくなるまゆしぃコールと間奏での彼女からの煽り、そしてそれに応える会場に、熱量の更新を肌で感じる瞬間が最高に気持ち良かった。その最高潮が千秋楽・大宮の夜に彼女が放った「こいやぁ!」なわけだが、その言葉をまたこの日聴くことができ、耳に入った瞬間からもう飛び跳ねていた。やっぱ7 Sensesなんだよなぁ。そして2日目はなんとオリジナル衣装での披露。グリフェス以来だろうか?久々すぎて「自分がベレー帽だったのを忘れていた」と言う田中美海さん。ほんと満足でした。

 

 私的にはアウトロの皆で歌うところ、SSA決まった今だからこそもっと大きくなって欲しいなと願うばかりです。

約束のってて
約束の ってて
約束のていて
約束の ていて

 地・時&ま→み!「チトキ マミ」という謎の女性名で覚えるなどしていきましょう?。 

 

 

雫の冠

 FANTASIAに続き、KADODEでも常設曲となった雫の冠。しかし逆に考えるとなぜFANTASIAでは常設だったのか、もしくはなぜ言の葉 青葉ではなかったのか。と考えると雫の冠を置いた意図、Beyond the Bottomの前に歌った意味を多少なりとも、そして大分遅れながらも感じることができる。ひとつ単純な視覚的なことで言うとジャケットでの表情が出す雰囲気が似ている。

 

 

■スキノスキル

 暗転したステージ上で微かに見えるWUGの7人。奥野さんが口元にマイクを近づけるのを見た瞬間変な声が出そうになった。そういえばスキノスキルを初めて聴いたのは一年前だなぁと思って調べてみたら『デスマーチからはじまる異世界協想曲』1話の放映が2018年1月12日だった。つまり大阪初日からちょうど1年前。あの日あの時、EDを聴いて、優しいメロディと綺麗な声の重なりに一瞬で惚れた。しかもその曲のセンターがかやたんだと(当時の捉え方)。こんなには嬉しいことはないと熱くなったことを懐かしんだ。KADODEのスキノスキルには客席と舞台を遮る紗幕は無く、七人の妖精ではない現実の七人のアイドルWake Up, Girls!として披露してくれる。これからも楽しみだ。 

 

 

One In A Billion

 田中さんが「キーセキレーベルって」と歌うことで、続く高木さんが歌いやすいようにしてるというエピソードが好き。そういえばアニメ「異世界食堂」でWUGちゃんって妖精役を演じていた記憶が…FANTASIA…七人の妖精…スキノスキル…繋がった…。さて、そろそろ私達もOne In A Billionにワクワクドキドキしても良い頃合いでしょうか。こちらも楽しみ。

 

 

僕らのフロンティア

  初日は僕フロの衣装を着て僕フロを披露してくれた。ラスサビのみにゃみソロパート(動画0:49~)でブレードを黄色にしている人を褒めたWUGちゃん。当然次の公演から黄色に染まるソロパート。綺麗な景色だった。

 「僕フロは皆普段何色にしてるのか?」とずっと気になっていた。色弱なので目の前が水色なのか青色なのかあまり自信が無かった。そんなところに青山さんが「"水色"から黄色になって~もやごぼじゃん」みたいなことを言ったら、次の公演からは水色ばかりになって(青でも良いと思うけど)自分の中にずっとあったモヤモヤがなくなってもやごぼに感謝です。

 

 

会場企画

■手紙 / 吉岡茉祐

 大阪の会場企画はソロイベ曲であった。ファンミは八王子・川崎と参加したがあの時が聴き納めだと思っていただけに嬉しかった。ブログでファンミ感想を書けていなかったこともあり、今回全曲感想しようと思ったのはそれもあった。
 吉岡さんの『手紙』を皮切りにソロイベ曲が披露されていったわけだが、この一曲目の時点では、熊本で青山さんが実際の手紙を読んでいたこともあり、先が読めてはいなかった。
 
 

■Why am I / 奥野香耶

 袖から奥野さんが出てきて「あ、ソロイベ曲やっていく感じなんだ」と察することができた。この『Why am I』、切ない感情が歌声に表れていながらも暗さは感じさせない絶妙さが良い。こういった演じる、表現するところがアイドルではない、声優アイドルとしての一面、強みであると思う。
 雨模様の曲でもあるのでペンライトをにしてくれると嬉しいなとファンミで言っていた奥野さん。この日は青にしてくれた人に(緑で応援してくれた人にも)感謝を述べると共に、次の機会は四季を感じさせる歌詞に合わせて色チェンジをして欲しいと言った。しかし、夜公演で訂正し、聴き入って欲しいから変えなくて良いと言った。私も聴き入りたい派だったのでそれが良いと思ったし、また次のことを、その可能性を持たせてくれる奥野さんは優しい方なんだなと改めて実感した。
 
 

■ももいろDiary / 山下七海

  「Dreams come true」での歌声が非常に好き。山下さん、大阪公演始まりに短いポニテを披露して「久海菜々美ちゃんと同じです」と話す。15cmも髪を切ったとのこと。大阪公演ではその短くなったポニテが揺れに揺れてましたね。
 
 

■Trouble!? Travel / 田中美海

 僕フロだったかの時に、曲が終わったところでまた同じイントロが一瞬流れちゃうという些細なトラブルがあった。そこに間髪入れず山下さんが「ななみホッチキス!」と言い、すかさず訓練されたワグナー達も今日が良い天気であることを確認した(今のは忘れようというお決まりのやり取り)。
 そんなトラブルを後のMCで振り返ったのは田中さん。先ほど彼女が歌った『Trouble? Travel』の歌詞を引用し「失敗さえ 夢のカケラ」だと言った。アニサマ初出場で1人だけ声が乗らないというマイクトラブルに見舞われた彼女は4年後の同じ地で極上スマイルを、今の笑顔があるのは過去があったからこそと歌い上げた。私にとってこれはTroubleじゃなくてTravelだと言う姿、それはもうエモです、田中さん。 

 

 

■now is the time / 高木美佑

 全てがかっこ良い。長い手足に伸びのある歌声、何より声がとても良い。そしてその声を活かすようにかっこよさを乗せる。夏コミのハッカドールお渡し会で高木さんと「声、可愛いくて好きです!(意訳)」「えへへ~ありがとうございます」という接近をしたが(ぼ、凡接近じゃないんだからねっ)、凡接近ながらも高木さんに対して一番思ってることを言えはしたので満足している。

 

 

■解放区 / 青山吉能

 いやー泣いた。歌声に感動したのか、歌詞に感動したのか、想いに感動したのか、なんなのかははっきりは分からないけど、彼女の本気の振動が伝わってきて、とにかく感動した。青山さんは少なくとも歌声だけで人を感動させられる。
 熊本公演では禊を落とすかのように過去を省み、今の想いを伝え上げた青山さん。あの公演を乗り越えたからこそ、ふっ切れた、と言うと表現は乱暴かもしれないが、解放感を得た彼女が今度は誰かの助けになるように応援ソングに魂を込めたように感じた。
 
 

■minority emotinos / 永野愛

 この日もソロ曲パートが始まるというところで青山さんが「私もこの曲が好き」と言った。その言葉を聴いてなぜだか無意識にペンライトをオレンジにして、ピンク色のサイリウムが入ったポケットに手を入れた。秋の紅葉の中に孤独に咲く桜を見て勇気を貰うと歌う。1番サビはテンポを落として入り、サビ後半で走らせていく。そうして高まってきて速い2番サビが待ち構えてるかと思えば、メロで歌声を一旦切り上げる。この2番サビお預けこそが本曲の大きな魅力だろう。しかし、いやだからこそその後来る大サビがたまらないのだ。はぁ…ほんとこの曲好きだ。先の青山さんの言葉に対して4分遅れで\オレモー/と返した(心の中で)。

 

 

■あのね / 奥野香耶

 上手側スピーカー前の席にいた私の耳はあのイントロを確かに拾い上げていた。minority emotinosを歌い終えたあいちゃんが捌け切らぬままに、まだ会場はあいちゃんへの拍手に包まれていたその中でも、私の推しが余韻に浸らせてくれない。イントロのテレレテッテー辺りから会場内の心もざわつき始める。ソロイベに行った諸先輩方がビビらせてくるが笑、『あのね』自体はとても良い曲だし奥野さんの声色の使い分けには鳥肌が立つレベルの凄みを感じる。時間軸で異なる辛さをそれぞれでの彼女が持ち、それが合わさった時に切なさがこみ上げる。

 別に何が決め手になったというわけではないけども、『あのね』を聴き終わって改めて決めたことがある。これからも、無理しない範囲で、奥野香耶さんを応援していこうと。これをいつぞやに書いたvs.美容師記事でのアンサーとします。

 

 

■狐草子 / 田中美海

 曲の過半をステージ上段で歌っていた。その様子がとても楽しそうだった。みにゃみってこういう曲好きそうですよね。

 

 

■七つの海のコンサート / 山下七海

 「波を」のところでワグナーとコールを楽しむ山下さん。なんだか歌のお姉さん感ありましたね(7 Senses的にも)。

 

 

■GloriA / 吉岡茉祐

 赤一色に染まる会場、揺れんばかりの盛り上がりを見せる。ワグナーの声聴くの大好きウーマン吉岡茉祐さんが死ぬほど煽るから返ってくるコールもとんでもなかった。FCイベントオンリーの曲とは思えない熱狂さだったな。
 
 

■HELP ME! みゅーちゃん!  / 高木美佑

 出だしサビを終えての「ヨッシャイクゾー!!」、7GWの時も同じコールをするが、その時よりも声出たまである、そんな自分の声量に自分で驚いた笑。音源だけでも楽しいんだからライブでどれほどまでに盛り上がることか。このめちゃくちゃ楽しい曲と『now is the time』の2曲を持ってる高木美佑選手、強いなぁ。
 
 

■わたしの樹 / 青山吉能

 あの熊本公演での『わたしの樹』を聴いていただけに、今日どう感じるかなとどこか落ち着かない面は自分の中にあった。結果は杞憂であった。この曲が持つ魅力のひとつ、重く強いラスサビ。その迫力にそれまでのサビまでもがメロであったかのような感覚になる。熊本公演ではその箇所をWUGちゃん7人で歌い、心に沁みる時間となった。対してこの日は当然青山さん一人で歌い上げるわけだが、彼女一人だけのはずなのに熊本と同じように、もしかしたらそれ以上の強さが心に刺さったようで、感動した。本来の力というと語弊がありそうなのだが、熊本公演を経るということが、彼女にとって想いを存分に出せる解放感に繋がったのだろうか。青山吉能さんは凄い。

 

 

■桜色クレッシェンド / 永野愛

 初日昼の終盤MCで「(自分の曲の時には)桜色の景色にして欲しい」と言った。あいちゃんがこうした欲を口にするのはなんだか珍しいと思った。そうして2日目、3日目と公演前にピンク色サイリウムを配る青色勢、素晴らしい行動力と推し力、見習いたいものです。自分も頂けたので無事桜景色の一端を担うことができて感謝しています。
 あいちゃんも一面の桜色を嬉しがっているようで、間奏では喜びを噛みしめる様子や今すぐにでも「ありがとう」と言いたくてうずうずしているような表情で、観ていてとても愛らしく思えた。そうしてあいちゃんは会場に向けて、ラスサビ終わりに一度、曲終わりにもう一度、感謝の言葉を伝えた。
 
 

■sweet sweet place / 吉岡茉祐

  5公演にも渡る会場企画、ラストはやっぱり吉岡さん。初めて聴いたのは昨年10月の岸和田公演。聴いた瞬間「好き!」と思えるサビや「おかーえーり」と吉岡さんに伝えられて嬉しい気持ちになる素敵な曲。ご覧の通り、音源はおろか試聴動画すら無いのが残念で仕方が無い。 いつかまた何か聴くことができる機会が来ることを願っています。

 

 

■HIGAWARI PRINCESS (MINAMI, MAYU, MIYU ver.)

 日替わり制度は予想通りではあったが、片公演しかない3日目にも別のプリンセスを据えてきたのは予想外であった。片公演だけのプリンセスも寂しいので、長野MIYU、徳島NANAMI、一宮KAYA、仙台AIRI・WUGと予想、いえ希望です。
 それにしてもスライド写真の後に流れる各メンバーからプリンセスへのメッセージがエモの産物すぎていつも泣いてしまう。Day3の高木さんに対しては”泣き顔”を褒めるメッセージが多かった。私が知っている高木さんは明るく元気な子というイメージなので、メッセージを観ていて彼女が泣き虫天使だった頃を知っている方達がちょっと羨ましいと思った。
 
 Day2昼公演のMCで、夜公演は"かわいいプリンセス"を要求された吉岡さん。公演の合間に奥野プロに「どうしたら良いかなぁ…?」と相談しに行ったこと、そして彼女の踏み出した一歩を目にした周りのメイクさん達が拍手したということ…なにその話…愛くるしい…好きすぎる…。そして翌日のプリンセスである高木さんもまた奥野さんに相談しに行ったとのことで笑った。ちなみにその奥野さんはと言うと、大宮公演でのヒガプリで「皆が王子様だよー」と言って会場を湧かせていましたね。
 
 

■16歳のアガペー

 「なぜ人はアガペーで崩れ落ちるか?」を考えていると究極的には寂しいからなんじゃないかと思った(続く)。
 
 

■土曜日のフライト

 田中秀和先生がWUGちゃんに渡したのは卒業の歌。約束の時、そしてそれ以降に目を向けるとやはり緊張や不安はどのメンバーにも少なからずはあるのだろう。そんな彼女達へ向けた、”WUGちゃんへのメッセージ"性が強い曲になっているように思う。これが最初期から彼女達を支えた凄腕作曲家からの最後の餞別。
 私はこの曲、聴いた瞬間に惚れた。この懐かしいイントロ、サビ歌詞=曲題という鉄板芸。イキってないイキリと言われてるが、私には今この構成にすることこそイキリだと思える(褒めてます!)。また、間奏でのギターソロに秀和みも出ているので安心されたい。ありがとう、田中秀和さん。

 

 奥野さんがブログに載せた1枚目の写真が曲の最後を映したもの。7人が階段に座り、左を向いていた顔をすっと上げて、右上を見て曲を終える。彼女達は最後に何を見ているのだろうか。
 人間が何かを思い出そうとする時、見るのは「左」。対して未来を思い浮かべる時は「右」を見るらしい。つまり左から右に向きを変えるのは過去を振り返り、未来に思いを馳せると読み取ることもできそうだ。フライトという旅立ちを控え、不安を覚えて一旦は過去を振り返ってしまっていても、何かで安心感を得たことで、未来に向かって一歩踏み出す、そんなことがあのラストに詰まっているのかもしれない。
 
 

■言葉の結晶

 「間奏は静寂にしたい」「無音になるところで光もなくしたい」「そして大サビでまた光を点けたい」。演者側からコール等を求めるのは簡単なことではないだろう、盛り上げしいな曲ならまだしも、このように神経質になっている曲であれば尚更。それでも口にしたのはWUGちゃんとしても大事にしたい箇所であったということだろう。そしてその役割を担ったのは高木さん。重くもなり得る歌詞を持つ『Polaris』で、明転パートを任されていたのと同じ理由だったんじゃないかなと思う。勿論推測ではあるけども。なんにせよその想いは大切にしたいし、しっかりと直後の夜公演でその景色を実現するワグナーさんには凄みを感じずにはいられない。愛がある現場だと毎回のように思う。
 
 

Beyond the Bottom

 Day1昼、2番サビ「でも新しい朝は来るさ」の永野愛理さん、長い髪を大きく揺らしながら何かを掴みあげている様がほんと凄すぎて鳥肌立った。あそこの良さ今更気づいたの?と言われそうだけど笑。BtBは圧倒されてしまうので毎回聞き専地蔵だがそれでもまだ新しい発見があるものだなぁ。
 

■タチアガレ!

 「〇〇さんと目があった!」「△△ちゃんがレスくれた!」というオタクの妄言には話半分に「良かったね~」と返している私だが、Day2昼上手5列目にいた時にタチアガレ!で奥野香耶さんと1秒間笑顔で見つめ合った事実は流石にこの場で報告させて頂きたい。それはそうとして、タチアガレ!を歌い終わったところで客席の景色を「ほぇ~」って感じで見渡す奥野香耶さんが可愛いと思いました。
 
 

■TUNAGO

 この前非オタの同僚がアイドルのライブに興味があるというので布教がてらWUGのライブ円盤を2枚貸してあげた。ひとつは時間が短く、代表曲が詰まっているという理由で「WUGフェス2015」。そしてもうひとつは「4thツアー」。それは今の彼女達に近いからという理由もあったが、何よりはTUNAGOに触れて欲しいと思ったから。

 それは私がWUGにハマりたての1年ぐらい前のことだったが、初めてTUNAGOを聴いた時、彼女達の想いに触れられたようで涙が出た。その時WUGを追っていきたいと強く思った。TUNAGOは WUGちゃんを大好きになれる素晴らしい曲だと信じている。TUNAGOを歌っていたWake Up, Girls!という七人のアイドルがいるということを、それが「いた」となる前に多くの人に触れて欲しい。そしてそれはもちろん「いた」となった後も。グループが解散しても彼女達の曲は残り続ける。彼女達が東北含めて全国を周って繋いできた想いもその曲達と共にこれからも繋がって欲しいと願うばかり。って言うのはまだ早いですね。

 

 

 振付動画もあるので不安な方はぜひぜひ。TUNAGOの振付はミラー(つまり左手)という話を見かけたけど実のところはどうなのだろう。確かにWUG現場の振りコピはほぼミラー。ただ右手がやる人が多いので、現状はそちらが均衡解だろうか。自分も右手でやっていくつもり。

 TUNAGOはミラー、つまり左手です!!!(2019/02/21追記 あいちゃん談より) 

 

 ここからアンコールへ。本編のスタートは少女交響曲で、アンコールはPolarisから始まる。それぞれグリフェスでの一般投票1位、FC投票1位の曲。

 

 

Polaris

 Polarisでのスクリーン映像について触れてみる。WUGちゃんの後ろに映し出されるのはタイムラプス撮影したような星空の軌跡。しかし肝心の北極星を探そうと思うと、星空の中心にはスクリーンが置かれていないので、そこにあるはずの北極星を見付けることができない。そんな所に浮かび上がるのは明るく光る7色の星。ただそれらも光り続けてくれるわけではなく一旦は消えてしまうのだが、少し経つとまた明るく光り始める。映像ではこのように光ったり消えたりが繰り返される(参考画像→ファミ通.com記事 )。この演出にWUGちゃんとワグナーが互いのPolarisであることが表れているのだと思う。 
 アイドルとして始動はしたが、苦楽を繰り返してきたであろうWake Up, Girls!という作品。挫折と再起を繰り返す物語は旧章で描かれ、新章でもそれは変わらなかった。その中でワグナーという存在が助けになる時もあり、一方で輝きを取り戻したWUGちゃんがワグナーにとっての助けになることも往々にしてあったことだろう。
 では映像でのワグナーはどう表現されているのだろう。それは素直に軌跡として映されている無数の白い星と捉えていいだろう。彼女達が光を失いそうになった時にはあの白い星が道しるべとなってまた輝きが戻ってきたのだと。そうして7色の星は白い星の中に現れる。つまりワグナーのすぐ側に。まるでHOMEツアーですぐ近くまで来てくれ、周りをワグナーで包まれる彼女達のようである。また、Wake Up, Girls!として1つの星ではなく7人個々の7色の星になっているのは、彼女達もまた互いが仲間としてライバルとして尊敬し合っていた、助けになっていたことの表れだろうか。メンバーからメンバーへのメッセージを見てるとそう思える。
 
 ちなみにアニサマの映像を見返すと、答え合わせではないが、中心に何があるのかが分かる。何も無いのだ。あそこにはきっと何か大切なものがあるのかと思ってやってきたが、実は無かった、大切な存在は身近にいたんだ。その気付きを得たことこそがWUGちゃんがPolarisに乗せたかった想いなのではないかと思う。
 
 

■地下鉄ラビリンス

 熊本・大阪公演の5/7で上手中段なので高木さんとコール&レスポンスを楽しみすぎている私。そんなコーレスタイムだが推しの奥野香耶さんの優しさに触れたい。担当部分の"歩行中の検索は危険"の部分に、MCで「歌いにくくない?」と気遣いを見せていた(熊本公演にて)。そんな想いもあってか、"ほ_こうちゅう"と重点を置かせることでコールしやすくしてくれている。大阪ラストでは噛んでしまっていた(それもまた可愛かったので目の前にいた吉岡さんが爆笑してた)が、重点を置くことに気を使ってくれたからこそのミスなんですよねぇと有り難みが増した。
 
 

■終わりなき旅

 奥野香耶さんはMCにて、SSAが開催される3/8は"Mr.Children桜井さんの誕生日である"と前置きした上でミスチルの『終わりなき旅』のワンフレーズを口ずさんだ。「高ければ高い壁の方が登った時気持ちいいもんな」。そんな彼女を始めとして、WUGちゃん達は3Days5公演を乗り越えて、晴れやかな笑顔を見せていた。

 一方の私は奥野香耶さんが終わりなき旅を歌った事実に仰天してしまい、後退りしてしまった。だってあの曲のあのフレーズですよ、大学受験の時に何度助けられたことか。

閉ざされたドアの向こうに 新しい何かが待っていて
きっと きっとって 僕を動かしてる
いいことばかりでは無いさ でも次の扉をノックしたい
もっと大きなはずの自分を探す 終わりなき旅

(終わりなき旅 / Mr.Children)

 エモでしかない。KADODEでこれを口ずさむなんて…奥野香耶さん天才か?

 

 

■極上スマイル

 5公演もあったのにもう終わっちゃうのか…そんな寂しさを感じさせるMCがあっても、極スマの間だけは楽しさで吹き飛んでしまう。 

 

 

 

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 ツアーパンフレットで新衣装のWUGちゃんが持つキャリーケースには各所のシールがペタペタ貼ってある。私のトートバッグもKADODEまで来て大分スペースが埋まってきた。半年前はステッカーで埋まるのは大分先のことだと思っていたのだけども。永野さんは「今は今しかない。だからこそ今を大切にしよう」、吉岡さんは「今日は明日を連れてくる」と言った。今日というこの日を大切にしようとあらためて思った大阪公演だった。

 

 3Days5公演。WUGちゃんも不安だったようだが、一方の私達ワグナーも喉や体力が持つかは不安だったことだろう。しかし乗り切った。お互いを労い、お互いに感謝し合う。次は長野で。


 これ以降書くことないんじゃないかと思えるくらいに書いた。しかしまた書いてしまうことでしょう、最高を更新していくのがWake Up, Girls!なのですから(良い感じにしめたい)。こんなにも長い文を読んで下さった方がいましたらありがとうございました。以上。

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