サンシャイン!!2期12話 感想
ラブライブ!サンシャイン!!2期12話「光の海」感想は追記へ。画像は拾いもの。
ネタバレ有
画面の前で拍手をしてしまった。
— やま (@yamasif) 2017年12月23日
静岡新聞にデカデカと広告を打ち出しのぞんだ12話。全国紙ではなく、「行ってきます」の意に沿う様にAqoursの地元の地方紙のみの広告なところが逆に贅沢だと思える。景気の良さもさることながら、12話にかける本気度合いが十分に伝わる。
■「勝ちたい?」
決意を込め東京に降り立つも、神田明神で他のスクールアイドルの絵馬を見たり、聖良(Saint Snow)に「勝ちたいですか?誰のためのラブライブ!ですか?」と聞かれたりしたことで若干の揺らぎが千歌の中に起こる。0票最下位であったトラウマもそうだが、千歌の「勝ちたい!」という欲は皆が望むものなのか、それともただの我欲ではないのか。
Aqours一人ひとりに「勝ちたいか?」を聞いて周る。千歌の表情が映されず、やや不穏であったが、1年生、3年生と聞いていく内に不安が払拭されていく。
そしてUTX前の始まりの場所。スクールアイドルをやる意味・理由について、曜のそれは千歌であった。そのことは千歌にとって嬉しくある反面、自分のエゴに無理やり付いてこさせているのではと不安に思う部分もあったのだろう。そんな千歌が出した問いかけに曜は、勿論「もちろん」と答える。
尊い曜千歌を柱の影から見守っていた梨子。サンシャイン2期を通して薬にも毒にも成り得るワード「奇跡」を使い梨子は語る。
「自分が選んだ道が間違ってなかったって、心の底から思えた。辛くてピアノから逃げた私を千歌ちゃん達が救ってくれた。千歌ちゃん達との出会いこそが奇跡だったんだって。だから、勝ちたい。…この道で良かったんだって証明したい。今を、精一杯全力で心から、スクールアイドルをやりたい!」
千歌は梨子との出会いを「奇跡だよ!」と言い、今では梨子も千歌との出会いを奇跡と言う。だからこそ、そう呼べる為にも勝ちたいと言う梨子、かなり熱い。
千歌の強欲さや大胆さを引き出す為かの様に、梨子は現実的な考えを持つ子として描かれていた。しかし2期5話で運命論を「素敵じゃない?」と言い放てる姿を見せた。あの回があってさらに今回のシーンが引き立ったと感じる。
千歌は目を見開き「勝ちたい!」と言い、最後の確認作業を終える。そして0票最下位が書かれた紙は突風と共に消えた。それにしても結果表の使い古した感じ、恐らく何度も千歌が見返しその度に奮起したり不安に駆られたりしたんだろうなぁと分かるので良いですよね。そんなある種の心の支えにもつっかえになっていたであろうあの紙を、もういらないと言い、その先を見据える千歌達。
最高だった。台詞を書きおこすために映像を繰り返し観たが、毎度目がやられた。このUTX前の一連のシーン、かなり良かったと思います。
■WATER BLUE NEW WORLD
メロの盛り上げとサビの回収が絶妙でとても好み。初見から一気に良いなと思えた。今までの挿入歌はメロディが豪勢すぎてサビが初見だと響かなかった、まぁスルメで聞いてく内に好きになっていったから初見の響きは気にしないんだけど。
動いても良い、切っても良い、毎度ライブシーンは圧巻のクオリティ。特に最高にかっこよかったダイヤ様のカットを。お団子曜ちゃんもかわいかったですね。
■その他
・紙飛行機
聖良がラブライブ!を"雲の上を漂っているような"という表現していて、今回のライブステージはまんま"雲の上"ができている。2期1話で登場して以降進展が無かった(と記憶している)紙飛行機という存在があったが、このAqoursが雲の上を漂っている感覚に、飛行機を重ね合わせるのであれば、2期1話アバンで掴みそこねた紙飛行機をやっと掴むことができた、さらには輝くことが出来た、という表現に繋がるのだろうか。最終回、サブタイ通りに輝きの説明がされるのを楽しみにしたい。見てみれば、輝きワードがサブタイに採用されたのは1期1話以来か。
無印2期の最終回翌日は映画化を受けてKLab株は2桁%上がっていたが、サンシャインはどうなるかな。
・2人
会場を越え画面を見ている人へ。A-RISEが穂乃果へ、μ'sが千歌へ、Aqoursがまた次の誰かへと繋っていく。メロで静かに盛り上げていき、サビ前にこれ、からの強いサビ、良すぎる。以上。